近年では二世帯住宅が注目されています。二世帯住宅は高齢化への対応だけでなく、子育て支援の一環としても有効だからです。
ただ二世帯住宅を漠然と考えても具体的なイメージはなかなか付きにくいかとも思います。
そこでここでは
・60坪の二世帯住宅にかかる費用
・人気の間取り
などにスポットを当てて紹介します。
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二世帯住宅で60坪ってどう?広い?狭い?丁度いい?
二世帯住宅と言うと、完全に二世帯に分離する形を思い出しますが、実はいくつかのパターンがあります。
主なタイプとして
・完全に二世帯に分離するタイプ
・玄関や浴室などを共有するタイプ
・リビングなどまで共有し、寝室を別にする同居のタイプ
などがあります。
これらのタイプ別によって必要な床面積が変わってきて、共有する部分が多くなるほど必要な床面積が少なくなります。ですから最も床面積が必要となるのが完全独立のタイプです。
それでは60坪の面積の完全独立の二世帯住宅の住み心地はどうなのでしょうか?
結論から言うと、60坪もあれば十分な二世帯住宅を作ることが可能です。二世帯住宅の平均面積は57坪程度との統計調査もあるので、十分な家を造ることができるでしょう。
しかし、60坪の面積で十分…という答えはあくまでも目安です。広すぎると感じる人もいれば狭さを感じる人もいます。また間取りの構成によっても違ってきますので、実際に検討する場合には可能な限りの資料を元にして検討をしましょう。
ここは気になる!二世帯住宅60坪にかかかるおよその価格総額は?
次に二世帯住宅にかかるコストです。
二世帯住宅は、二世帯での共用をどこまでにするかで費用もずいぶん変わってきます。と言うのも、共有部分を多くすれば設備費用を抑えることが出来るからです。
例えば、完全に二世帯に分離する場合、浴室やキッチンだけでなく玄関までも二重に設ける必要が出て来ます。部分的にでも共有する場合は設備の分だけコストダウンが可能となります。そして同居のタイプとなればリビングなどまで共用されるため、建築コストが下がってくるのです。
具体的な価格帯としては
・完全分離のタイプで3,800~4,200万円
・部分共用のタイプで3,000~3,800万円
・同居のタイプで3,000万円程度
となっています。
ちなみに建築コストは新築かリフォームかによってもずいぶん変わってきますので、あくまでも目安の価格となります。
二世帯住宅60坪|生活が楽しくなる♪おしゃれで素敵な間取り10選!
ここで二世帯住宅の具体的な間取り例を紹介します。
二世帯住宅60坪|完全分離の間取り
出典:ササキハウス
2階建ての二世帯住宅で1階と2階で世帯を分離しているタイプです。親世帯が1階、子世帯が2階のスペースとなっています。二世帯が完全に分離してあり玄関の方向も別になっているので、双方のプライバシーを高く守ることが出来ます。
二世帯住宅60坪|左右分離の間取り
出典:桧家住宅
2階建ての二世帯住宅で左右に建物を仕切るタイプです。この間取りの特徴は、完全分離でありながらも左右のスペースの間にアクセスポイントを設けている点です。これにより、どちらかの世帯に急用が発生した場合でも屋外に出ずに隣のスペースに行くことが出来ます。
二世帯住宅60坪|三階建ての間取り
出典:Panasonic
玄関を共有してある3階建ての二世帯住宅です。玄関を入ると1階に親世帯のスペース、2階と3階で子世帯のスペースとなっています。子供部屋を3階に設けることによって、子供たちの走る音が1階の親世帯の所まで響きにくくなっています。
二世帯住宅60坪|快適空間な間取り
出典:ロジュマン工房
1階を親世帯、2階を子世帯とした二世帯住宅です。特徴としては1階には大きなウッドデッキを、2階には広いバルコニーを設けてあり、屋外の空気を楽しむことが出来ます。
二世帯住宅60坪|収納スペースが多い間取り
出典:旭化成ホームズ
玄関を共有するタイプの二世帯住宅ですが、1階と2階に両世帯の使えるユーティリティースペースを設けています。収納スペースは親世帯、子世帯、ユーティリティースペースの部分のそれぞれに設けられていています。
二世帯住宅60坪|上下分離の間取り
出典:ハーバーハウス
共用タイプの二世帯住宅で、1階が親世帯、2階が子世帯となっています。共用しているのは玄関・キッチン・浴室となっています。
二世帯住宅60坪|5LDKの間取り
出典:桧家住宅
5LDKの間取りの3階建て二世帯住宅で、1階を親世帯、2階を子世帯、3階を共有スペースとしています。この間取りの魅力には3階部分にデッキが設けられている点です。家族みんなでガーデニングなどを楽しめる様に出来ています。
二世帯住宅60坪|バリアフリーのある間取り
エレベーターを設置してある二世帯住宅です。LDKは1階に無いですが、エレベーターでスムーズに別の階に移動が出来るように造っています。エレベーターはメンテナンス等にコストがかかりますが、階段の移動よりも安全ですし、車椅子を使う場合でも便利です。
二世帯住宅60坪|日当たりのいい間取り
出典:ハーバーハウス
1階の親世帯のスペースにサンルームが、2階の子世帯のスペースに広いバルコニーのある間取りで、日光浴を楽しめる間取りとなっています。サンルームは観葉植物を置くのにも適しているので、潤い豊かな生活の出来る間取りと言えます。
二世帯住宅60坪|共有スペースがある間取り
出典:桧家住宅
3階建ての二世帯住宅で、3階部分で共有スペースを取っています。3階には通常のリビングのほかに青空リビングも設けてあり、外を展望できる様になっています。
まとめ
二世帯住宅の基本は3タイプになりますが、デザインのコンセプトや装備する機能によって様々なバリエーションを考えることも可能となります。
収納、日当たり、バリアフリーなどの特化させる部分を洗い出して、その上でどんなタイプにするかを考えれば良いでしょう。