夫婦ふたりで暮らしている時は賃貸マンションでも不自由ありませんが、子どもが産まれると一気に手狭になってきますよね。思い切って新築一戸建てを検討されている方もいらっしゃると思います。
でも建てる前にちょっと待った!お子様が産まれて家族が増えた後のことも考えて間取りを考えていらっしゃいますか?
家の購入と言えば人生で最も高額な買い物。後で「ここの間取り失敗した!」なんて思ってもなかなかすぐにリフォームというわけにもいきません。
あとで後悔しないように、今後をしっかりと見据えたおうち作りを目指しましょう♪
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ママの子育ての悩みには「間取り」問題がたくさんあった!?
なんとなく周りの話や本で聞いたり見たりしたことはあっても、実際に子供が産まれていざ子育てとなると「聞いてた話と違う!」なんてことも頻繁にあることです。
それは間取りにもかなり影響があるってご存知でしたか?例えばキッチンで料理をしている間リビングで遊ぶ子供が一切見えなかったり、寝室からトイレが遠いためトイレトレーニング中の子供を持つお母さんが大変だったり。
それでは実際の間取り失敗談をみてみましょう。
実際の失敗談!
【子供グッズの収納がない!】
「収納が足りなくて、部屋が常に散らかっているのが嫌!」
「しまうスペースがないからおもちゃを買ってあげられない」
夫婦2人の時は賃貸でもあまり困らなかった収納でも子供が産まれると違います。オムツに肌着、オモチャにベビーベッド。収納にしまいきれなくて部屋の隅に置かれたままの小物などは、常に散らかった状態で放置されることになってしまい、見た目も悪いだけでなくお子さんの安全面でも考えものです。
収納の確保は最重要ですが、収納を作る場所も意外と重要です。
また子どもが成長するとキックボードや自転車などの外遊びの道具が増えていきます。部屋の中へ持ち込みたくないものを入れる玄関収納は、なるべく広めに取っておいた方がいいでしょう。
【子育てが忙しくて家事がはかどらない!】
「わが家は3 階建てで、LDK が1 階、物干し場が3 階なので、洗濯物を干しに行くのが大変なうえに子どもを1 階に置いていくのが不安。結局リビングで洗濯物を全部ハンガーにかけてから3 階に運んで物干し竿にかけるだけにしていますが、かさばるので1 回では運びきれず何度も往復しています。」
「キッチンとおふろを別のフロアにしたのが失敗。夕飯を作りながら子どものお風呂を見にいく時にいちいち階段を上らなければなりません。子どもが呼んでも聞こえないので、入浴中に何かあったら……と思うと不安です」
「子供が産まれると頻繁にあるオムツ替えや授乳、寝かしつけなど。それらをこなした上にさらにいままでやっていた家事までこなさなければなりません。気がついたらもう夕方だった…なんてこともしょっちゅう。」
【子どもが思う存分遊べるスペースがない】
「1LDKなので、子どもが活発になるにつれ狭く感じた」
「リビングが狭くてハイハイするスペースすらなかった…」
個室の広さを確保しようとするあまり、リビングに広さを取れず結果物が散乱した居心地の悪いリビングになってしまったという失敗談をよく聞きます。
実は家族が一番長くいる時間はリビング。しかもお子様が小さいうちは個室で遊ばせるわけにもいきません。結局リビングで遊ぶので、おもちゃがリビングに散乱し収納場所もないという残念な結果に。
失敗談からしっかり勉強!子育てしやすい間取りを考えよう!
上で挙げたような失敗談!そうならないためにはどんな間取りにしておけば良いのでしょうか?
各項目ごとにママ目線で間取りを考えてみましょう。
リビングを広めに設ける
家族が一番家の中で長く過ごす場所ってどこか分かりますか?実はリビングなんです。子供部屋や書斎など各自部屋はあっても、やはり一緒にテレビを見たりごはんを食べたりするリビングが一番過ごす時間が長いため、この場所を広めに設けることが子育てにもつながります。
例えばリビングとひと続きになるようにタタミコーナーを設けると、小さなお子さんを遊ばせることが出来ていつでもどこでも子供に目を配ることができます。ちょっとつまづいてもタタミだから安心ですし、小さい頃は頻繁にあるお昼寝もそのままタタミの上で大丈夫。
大きくなったらリビング内に勉強コーナーを設けると、お母さんが家事をしながらお子様の勉強をみたりすることも出来ます。
キッチンは家の中心に
キッチンを家の中心に考える間取りが最近では増えてきています。お母さんが料理している間も、手を休めず周りを見ると子供を見守ることが出来るからです。
またリビング、ダイニング、デスクスペース、洗面所などのサニタリースペースなど、家族がどこにいてもキッチンから目が届くようになっています。これならお子さんに付きっきりでなくても何をしているのか分かるので安心して家事ができます。お子さんもお母さんの気配を感じながら安心して遊ぶことができますね。
また2階建て以上の場合は階段をリビング内に設置することをオススメします。リビング内ならお子様が学校から帰ってきたり、遊びに出かけたりがすぐに分かり安心です。
リビングに子供の遊び場を作る
リビング内に子供が遊べるスペースがあると安全を確保できるためオススメです。
最近では、和室ではなくリビングとつながるような形で畳スペースを設けているお宅も多いですよね。子供が小さい時はキッズスペースとして活用でき、畳なのでお子様が転んだりしても安心。お昼寝もそのまま畳の上でできます。
またカーテンや襖などで仕切ることができるように工夫すると、遊びに来たお客様用の寝室としても活用できますね。
庭や軒下スペースも取り入れる
また敷地に余裕があるお宅であれば、ぜひ検討して欲しいのが庭や軒下スペースです。
雨の日やなかなか外出できなくでも、お子様は外に出て遊んでいる気分になれますし、軒下のウッドデッキでは夏にプールを出して遊んだりバーベキューで家族みんなで楽しむこともできます。
そんなに広くないスペースでも軒下にちょっと出れるだけで天気の良い日は日向ぼっこができたり、洗濯物を干したりも出来て家族みんなに嬉しいスペースになるはずです。
収納スペースも豊富に
子供が産まれて一番の悩みどころはやっぱり収納でしょう。ベビーカーやおもちゃ、ベビーベット、子供用の椅子などあらゆる場所に子供用のグッズが一気に増えます。
またそのうち大きくなると子供部屋も必要になってきますね。どの部屋でもそうですが、ただ収納は広くとれば良いというものではなく「子供が自分で片づけできる」収納スペースを確保することも大事です。
例えばリビング内におもちゃやお子様用のキッズコーナーを設けているなら、その一角にお子様の背に合わせた収納を設置し、おもちゃボックスにどのおもちゃが入っているか写真などを貼れば、文字が読めないお子様でもちゃんと片付けができるようになります。
ぜひ参考に!子育てがしやすい間取り3選!
ゆったりとした空間が家族団らんを生み出す
出典:ルナ神戸ふじわら台
こちらは広々としたリビングの上部が吹きぬけになっているお宅。
リビングに日の光を届けることができるため「昼間は電気照明に頼らなくても良い」というメリットだけでなく、見た目も開放感があり、2階にいる家族の声も届きやすく家族を身近に感じられるメリットもあります。
2階はカウンター式のスタディルームを設置。子供達がそこで勉強をしていても1階のお母さんの声がすぐ届きますね。
1階は和室の他LDKと浴室などの水周り。19.1帖の広々リビングからは2階に続く階段も見えますし和室もすぐ横に設けているので、小さなお子さんを遊ばせるのにも便利です。
2階には子供部屋が2つに主寝室。各部屋の収納スペース以外にもウォークインクローゼットもあり収納スペースもバッチリです。
広々したロフトが収納力をアップ
出典:都市工房
こちらは夫婦と子ども2人の4人家族を想定した間取りのよう。
1階は主寝室と子供部屋が2つ。1階の洋室は、家族のライフスタイルに合わせて空間をデザインできる変更可能な間取りになっています。
子どものプレイルームとして広く使ったり、引き戸で区切って2つの子ども部屋としても使用できますし、きっちりと仕切りたくない場合は本棚などの家具で勉強スペースだけをざっくりと分ける方法もあります。
2階はリビングダイニングにキッチン、浴室など家族の生活スペース。その上ロフトまであるので、趣味の部屋にするもよし季節ものの収納スペースとしても大活躍しますね。
部屋の仕切りを減らし、開放感と効率のいい動線を確保
出典:ダイワハウス
こちらは夫婦+お子様3人の平屋のお宅。のっぺりとした印象の平屋にならないよう、L字にしたことで外観にも奥行きが出ています。
L字にしたことで広いテラスを設けることが出来、日当たりも良いだけでなくリビングダイニングから眺めるテラスはとでも開放的でお子様の格好の遊び場になりますね。
中は出来るだけ仕切りを無くしたオープンな間取りになっています。玄関に入るとすぐキッチンとリビングにつながり、奥様も買い物から帰ってきて荷物を運ぶ距離が短くなることで家事効率もアップしそうです。
またキッチンから見える場所にマルチコーナーを設け、収納スペースになるだけでなく子供の勉強コーナーにもなっています。お子様を持つご家庭には嬉しい工夫ですね。
こんな間取りだったらいいな…!他にもママの声がたくさん!
まとめ
いかがだったでしょうか?実際に子育てしながら家事をこなすお母さん達のリアルな声をご紹介しました。
「デザインばかり考えて子育てに関しては失敗した!」という意見も多いですが、子育ての期間は5 ~10年なので、あまりとらわれすぎなくてもいいという考え方もまた間違いではありません。子育てに比べて住まいはそれよりもずっと長く30年以上は使っていくことになりますよね。
家づくりにあたっては、子育て期間中だけでなく、その後の暮らしのこともしっかり考えておくのが正解です。間取りはなかなか変えられませんが、階段にゲートをつけたりリビングの一角にタタミを敷いてみたりするなど、自分達でDIYすることだって可能です。
子育て期間中だって目いっぱい楽しめる住まいづくりをするために、この記事を役立ててください!