「狭小住宅って狭いからどうなの?」と思っている方々もいらっしゃるようですが、実際に住んでみてどんな感じなのでしょうか。
狭小住宅で素敵ななライフスタイルを送っている方々も大勢いらっしゃいます。
しかし狭小住宅は、狭小であることには間違いがありませんので、住んで不満足という方々もいるでしょう。
そのような人たちの評判や意見を聞いて見るのもとても大事なことです。
狭小住宅は狭い家であることは間違いありません。細長い狭小住宅をプランニングしている方々もいらっしゃるのではないでしょうか。
それでも狭小住宅のスペース空間を充分に活かしきることができる家作りの仕方について考えてみましょう。
-
間取り図作成はここにお任せ!プロが作る【完全無料】住宅設計サービス!
【PR】 素人が間取り図を作る…結構難しいですよね。 間取り図がうまく描けない 間取りソフトは操作がわかりにくい ア ...
続きを見る
細長い狭小住宅!?狭くないの?
狭小住宅に対して一番多い質問は、「狭小住宅は狭くないの?」ということです。細長い狭小住宅は見た目は非常に狭く窮屈そうに感じますよね。
幅3mの狭小住宅なんてザラに見かけることがあります。軽自動車ですら3.4mあるのにです。
居心地のいい細長狭小住宅
は屋根裏部屋やビルトイン式駐車場などアイデアに満ちています。
間口が狭くてスリムな外観のため、見た目よりオシャレ度を高めるために上下にツインカラーでバランスのいい仕上がりに。
寝室にはロフト階段があり、そこの部分は収納とテレビ置き場として上手く活用されています。
細長狭小住宅には、広さ3帖のロフトが設けられてあり、高さはそれほど見込むことができないですが、子供さんが秘密基地のようにして遊ぶのには充分のスペース空間です。
細長狭小住宅だからこそのアイデアがここにはあります。
4人家族にベストな家作り
細長狭小住宅でも、4人家族にベストな家作りをすることができます。狭小住宅でも生活に必要な設備は全部整えることができ、スタンダードな間取りを作ることができます。
1階、2階の廊下のスペース空間を極力減らすことで、 それぞれの部屋へ往き来するのもとても楽にすることができます。
階段は間取りの中心にプランニングし、リビングに面しているので家族全員がまとまることを軸としています。
キッチンも1階の中心にプランニングすることで、料理をしているお母さんも周囲の人たちのことを配慮・監視しながら行うことができますよね。このようなプランニングの家作りなら、小さいお子さんも安心して遊ばせておくことができます。
2階のそれぞれの部屋は収納もバッチリで、部屋が散らかりすぎてしまう問題を改善することができます。
ただし細長狭小住宅は、全部に対して満たされた家作りが出来ると言い切ることができず、どこかでは妥協しなければならない部分が出てきます。
リビングはギリギリのスペース空間なので、他の一戸建てなどと比較をすればそれほどオープンな感じはないかもしれないですよね。
階段に面しているということは、逆に言えばお客様がいらっしゃった時には不自由さを感じてしまうことがあります。4人家族には居心地のいい家作りが実現出来たとしても、お客様にまで上手く対応出来ないかもしれません。
更に言えば、2階のお部屋からはトイレやお風呂の浴室までの距離が長いと感じることがあるでしょう。生活のしやすさが100%満たされているとも言うことができないかもしれません。
4人家族の3階建ての細長狭小住宅
もう少し4人家族がグレードアップした生活を送りたいというのなら、3階建ての細長狭小住宅がいいでしょう。
1階に駐車場と寝室とパウダーコーナーがあり、 2階にリビングと水回り、そして3階に2部屋とスタディースペースがプランニングされ、それぞれのフロアは独立しています。
2階と3階は南側に大きな窓を設置して採光もとり入れることができ、とても明るいお家が実現します。
2階は、スペース空間をリビングに上手く活用しています。さらに3階は、吹き抜けがあって、とにかく細長狭小住宅らしくない居心地の良さがあると言っていいでしょう。ただし3階に対しては、吹き抜けにスペースが取られて洋室はやや狭めという感じです。
3階にはスタディースペースがあって、親と子供の交流を深めることができるかもしれませんが、子供さんのプライバシーをあまり守ることができない空間なので、成長したら子供さんに嫌がられてしまうかもしれません。
大きな窓を設置した細長狭小住宅もいいですが、それだけ冬場はそこから冷たい空気が流れ込んで来てしまうので、しっかり防寒対策についても考える必要があります。窓を掃除しようとするのもなかなか大変だと感じられることでしょう。
細長い狭小住宅で注意しておきたい事!
同時に細長狭小住宅に住む上で、何を注意しなければならないかということも考えてプランニングしてください。
細長狭小住宅は土地の狭い場所に家作りをします。ですから、都心部でも細長狭小住宅なら実現出来る可能性も高めることができます。
しかし細長狭小住宅は、となりの家との間隔がどうしても近くなってしまうので、防音対策もしっかり行う必要があります。細長狭小住宅は、決して自由気儘に家作りをするという雰囲気ではなく、密集している住宅エリアの群れに加わるというイメージでしょうか。
音の問題
本来それほど気にすることもないはずの音の問題も、 しっかり検討の必要があります。それは、他の家から出てくる音に対しての問題と自分の家から出してしまう音に対してです。
音の問題を住み始めてなんとかしようと思ってもなかなか出来ないので、間取りと同時に問題を解決していくといいでしょう。
室外機の問題
細長狭小住宅であれば、敷地ギリギリに家作りをするというケースも珍しくありませんが、その時にエアコン室外機をどうするかという問題が浮上してしまうことになります。
本来そのようなものは普通につけることができるので、それほど意識されないのかもしれませんが、これも細長狭小住宅ゆえの課題ではないでしょうか。
ブロック塀と外壁の間隔があまりにも狭い状態で室外機を無理に置いてしまうことで、ショートサーキットを発生させてしまい、エアコンの効率を著しく下げてしまうことになります。さらに故障の要因になってしまうでしょう。
さらに室外機によって近所のトラブルになってしまうこともあるので、注意が必要になってきます。
この先、細長狭小住宅に対して外壁のメンテナンスをしなければならないという時もあるでしょう。その時に足場を作る必要があり、そのようなスペース空間も考えたプランニングをする必要があります。
生活動線
もちろん細長狭小住宅を作る上で、生活動線について考えていかなければならないでしょう。キッチンや洗濯機置場を1階に持ってくることで、お母さんが重い荷物を持って階段を行ったり来たりしないで済ますことができます。
バスルームや寝室を2階にもっていけばプライバシーが確保させやすいでしょうし、キッチンやバスルームと言った水回りを隣接させることで、細長狭小住宅に無駄が起こりません。
細長狭小住宅で何が大変なのかと言えば、普通の家作り以上にしっかり間取りやプランニングと向きあう必要があることです。
開放感がない
細長狭小住宅は、それぞれの部屋を壁によって仕切ることで開放感のない家作りをしてしまう傾向があります。吹き抜け部分を作るのもその対策の一つです。 中二階を設けたりすることでも新しいスペース空間が生まれて広々した感じにさせてくれるでしょう。
収納
さらに収納の問題を抱えてしまうでしょう。普通の住宅でも収納が少ないと感じてしまうのですから、細長狭小住宅はそれ以上です。
階段の下部は収納を作る絶好の場所です。どのような家に対しても、意外に気づかない有効に使えるデッドスペースが存在しているものです。
収納スペースを確保するため一部屋全面にクローゼットを設けたとしても、またまたそこにデッドスペースが出来てしまうこともあります。このような時はクローゼットの一部を低めに作ってしまい、寝室を作ってしまうというのも方法です。
スキップフロアを採用する場合にも、そこには有効的に活用すべきデッドスペースがあります。洗濯機の上部などもいろいろ使えるアイデアがあるのではないでしょうか。
あとは狭小住宅の家作りに向かい、必要もの以外は持たないという「断捨離」をし、シンプルに暮らすということを目指してもいいでしょう。
このような感じで、細長狭小住宅はアイデアの積み重なりでもっと居心地のいい家作りをすることができます。
意外と高くつくかも
最後に、細長狭小住宅は安く仕上げるための手段と考えている人たちも多いようですが、実際には坪単価が高くなってしまうケースがほとんどです。
家を建てるうえでも、細長狭小住宅だからこそなかなか作業がスムーズに進んでいかないでしょう。 敷地のすぐそばに大型の車をつけることができないので、小型トラックを使用して何度も往き来しなければならない事態になります。
さらに足場をかけようとするものの、なかなかスペース空間を確保できないこともあります。人力を大きく頼ることになりそれだけ人件費も嵩んでしまうことになります。
細長狭小住宅を有効的に活用するために、地下室を作るという人たちもいるでしょう。地下室を考えると、更にコストは確実に高騰していきます。普通の家作りでは登場して来ないような土を掘り運び出す車やコンクリート圧送ポンプ車やクレーン車までが登場することになり、それだけ人件費や車両費なども膨らんでしまうことになります。
狭小住宅の細長い間取り5選!すべてがおしゃれ過ぎ!
みなさんそれぞれ努力をして、このような魅力的な細長狭小住宅を実現しています。それぞれの間取りを参考にしていただき、更に、自分たちにとって一番魅力的な家作りを考えてみましょう。
間取り その1
出典:ミサワホーム
細長狭小住宅は、限られたスペース空間に建てるというルールがあります。だからこそその空間は最大限に活かされていかなければなりません。19坪 2階建 北向き。
間取り その2
出典:中鉢建設
中央の部分にバルコニーあり。とてもオシャレな感じの細長狭小住宅ですね。 窓が両面にあり、LDKの風通しがよい間取りが実現しました。3階建てならではの様々なアイデアに満たされた家作りが出来ました。
間取り その3
出典:ミサワホーム
一番に動線を簡略化されることを考えたということです。狭小敷地に細長狭小3LDKを実現した都市型の住宅が完成しました。
間取り その4
出典:ミサワホーム
間口が狭くてかなり難易度の高い条件だとしても、このような合理的発想で素敵な間取りで実現しました。広いLDの蔵のあるお家です。
間取り その5
出典:桧山建工
旗竿地(出入り口となる通路部分が狭く、その奥に家の敷地となる部分が存在する形状の土地)にはめずらしく、1階にはキッチンとリビングがあります。道路に面する通路には、旗竿地の形状を活かして車と自転車を停めるスペースを確保しています。
細長い狭小住宅は外観もおしゃれ!ちょっぴり紹介!
次は、外観からオシャレな細長狭小住宅を見てみましょう。どれも近所の方々が羨ましがるように外観です。
間取り その6
出典:リバティホーム
この細長狭小住宅は、オフホワイトの外壁で人をあたたかく迎え入れてくれます。ハイセンスなデザインがキラリと輝くお家です。細長い敷地を工夫して駐車場もあります。
間取り その7
出典:秋田建設
細長狭小住宅の玄関を入れば、お家の主役のらせん階段がしっかり個性をアピールしています。内装はホワイトで統一されてスッキリ感がとても気持ちいいお家です。
間取り その8
出典:匠陽
片流れ屋根が特徴的な細長狭小住宅です。白で統一された内装、木目のフローリング、さらに採光窓から注がれる光が、いつでもお家をオシャレに明るくしてくれることでしょう。天気が良い日は照明いらずです。
まとめ
いかがでしょうか。細長狭小住宅でもこんな素敵なお家が完成しています。大事なのは細長狭小住宅を作るということをあらかじめ理解しておくことではないでしょうか。