家を建てる際、まず土地について考えなければいけません。
実は50坪の土地には、50坪の家は建てられないとご存知でしょうか。
今回はそんな50坪の土地に関しての特徴や間取りについて、詳しくご紹介します。
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50坪で間取りを設計!広さや価格も知っておきたい!
・イメージだと1坪で畳2枚分くらいと考え、50坪=畳100枚分くらい
・間取りで言うと4LDKに庭と駐車場がつくつらいの想定
しかし、実は50坪の土地を買ったからと言って50坪の平屋を建てられるわけではありません。土地にはその場所によって建ぺい率と容積率という法律による制限があります。
簡単に言えば、その土地にどこまでの大きさの家が建てれるかが決まってしまうということであり、土地に対して建てられる家の一階の面積の比率を指します。
建ぺい率とは住宅地としての環境を守る為に都市計画法によって定められたもので地域によって違うようです。住宅地の場合の建ぺい率はだいたい60%が相場のようですが、低いところで40%くらいのところもあります。
例えば50坪の土地で建ぺい率が40%だとすると50坪×40%=20坪の家までしか建てられないという計算になるのです。
このほかにも容積率というものが建ぺい率と同じく土地には定められており、こちらも簡単に言うと土地に対する家の総面積の比率です。
総面積とは2階なら1階と2階の床面積を足したものであり、50坪の土地で容積率80%とすると50坪×80%=40坪、つまり20坪の総2階建てまでなら建ててOKということになります。
上記のように、建ぺい率や容積率によって同じ50坪の土地でも建てれる家の坪数は変わってきます。平均的に見て20~30坪の家だとすると、確かに広いとは言えないかも知れませんが、プランによっては充分住める広さです。
建て売り住宅で4~5人家族を対象に設計されたもので30坪程度のものは、今では主流と言えるほど数多くあります。
価格も土地やエリアによって全く変わってきますが、2018年の日本全国の土地相場データでみると首都圏では50坪で約5,270万円、一番安い東北地方で50坪50万円とい結果でした。
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では50坪の土地に実際に家を建てた場合、どんな間取りになるのでしょう。
実例をもとにご紹介します。
中庭のある間取り
出典:都市工房
こちらは30坪で坪庭のある2階建て住宅。敷地の三面が住宅に囲まれつつ、日当たりと庭空間を演出したプランです。
1階はLDKに浴室・洗面などの水周り設備のみというシンプルな間取り。中庭は浴室からも眺められるようになっており、素敵なバスタイムを楽しめそうですね。
2階は子供部屋2つに主寝室。階段を上がった先のホールも広くとられているため、多目的に使えそうですね。
各部屋のクローゼットはもちろん完備され、ウォークインクローゼットもあるので1階で収納出来ないものも収まりそうですね。もちろん2階からの中庭の眺めもバツグンです。
駐車場のある間取り
出典:今井建設
こちらは25.8坪、2階建てのスタイリッシュな住宅プラン。間取りは3LDKで玄関横に駐車場スペースもあります。
1階は17.8畳のLDKに浴室・洗面。2階は6帖の主寝室に4.5帖の子供部屋が2つ。
各部屋のクローゼットだけでなくウォークインクローゼットも完備しており、夫婦+お子様2人の平均的4人家族にはピッタリの広さと言えますね。
2世帯住宅の間取り
出典:中鉢建設
こちらは少し小さめですが、28.05坪の二世帯住宅の間取り。玄関が2つ設けられており、完全分離型の間取り。二世帯でもしっかりとプライバシーの守れる造りになっています。
親世帯の住む1階は、7.5帖のLDKに8帖の和室、6帖の洋室まである2LDK。LDK、和室のそれぞれにはウッドデッキが隣接しておりますので、ご家族一緒にくつろげます。洋室にはウォークインクローゼットも完備しているので収納面も安心です。
2階の子世帯は、1階の玄関から階段を上がると15.8帖のリビングを家の中心とし左右に個室が振り分けられている間取り。
4.5帖の子供部屋が2つに7.5帖の主寝室。LDKと一続きになっている6帖の和室は来客用としてもお子様が小さいうちはキッズスペースとしても活用できますね。
この坪数で書斎まで確保できたのは、1階に玄関などのスペースを逃がしたお陰ですね。
居心地のいい間取り
出典:レオハウス
こちらは33.6坪のレオハウスで建てた家。夫婦とお子さん1人の3人暮らしです。
プライベートな部屋は全て2階に集約し、1階は水周りと広々としたリビング。階段下やウォークインインクローゼットなど収納力もバツグンです。
リビングと一体化できる洋室はロフト付き。子どものお昼寝や遊び場所としても良いですし、2階の廊下からも出入り自由なのでお子様が大きくなってもはしごを使って上らず済みます。
またベビーカーも入る階段下収納もですが、キッチンは玄関や水廻りに最短距離で行ける2ウェイにしたことで、家事をしながら育児も同時にする奥様には嬉しい間取りですね。
ご主人や奥様が仕事する際のPCコーナーもあり、各部屋が家族それぞれに居心地が良いように工夫されています。
おしゃれな間取り
出典:都市工房
こちらはなんと家族が同じ空間で自由に思う存分スポーツを楽しめるよう、1階をスポーツ専用のスペースとした敷地50坪に建つ階建て住宅です。
玄関とは別にバックヤードとして出入口を設けており、お子様が外でのスポーツで泥んこで帰って来ても、サニタリールームからシャワールームに直結する汚れない快適な導線になっています。
ヨガスタジオやサロン、ボクシングジムなどまさにスポーツ一家のための家ですね。1階スペースはトレーニングで使わないときは遊び場としても活用できそう。
2階はプライベートルーム。LDKに主寝室、子供部屋が2つと申し分のない間取りです。
広々した間取り
出典:ヒラキハウジング
こちらは25.93坪の3LDKの平屋住宅モデルプラン。システムキッチンや暖房乾燥つきの浴室など標準装備も充実。
間取りは、玄関を入り廊下を抜け14帖のリビングに加え、仕切りをつけずリビングとゆるくつなげた形の5帖の和室。個室も8帖の洋室が2つと夫婦2人+お子様2人でも十分な広さです。
この坪数でこの広さを確保できたのは、玄関から廊下までの間に浴室洗面などの設備をすべてまとめてあるからでしょう。
広いお庭のある間取り
出典:納得スタイルホーム
こちらは34.5坪の4LDK、家族5人ほどを想定した間取りプランです。
玄関に入ると大容量のシューズインクローク。洋服掛けのスペースもあるため、冬のコートなどをかけたりベビーカーやウッドデッキに取り付ける日よけなども収納可能です。
19.5帖の広々としたLDKは、キッチン・ダイニング・リビングがそれぞれ隣り合う位置にあり、いつも家族の存在を近くに感じられそう。6帖の和室は来客用にも料理の間のキッズスペースとしても使え、ダイニング・ウッドデッキの2か所からアクセスできるようになっています。
広い庭を見渡せるウッドスペースは、玄関からもリビングからも行き来できるので、ホームパーティなどでも活躍しそうですね。
2階は階段を上がってすぐのホールを広くとり、アイロンがけなどの家事スペースやパソコンデスクを置いてのファミリースペースなど、多用途に使えるように設計。
主寝室と2つの子供部屋に小屋裏収納まであります。6帖の広さの主寝室には、ご主人様・奥様それぞれが使えるようにウォークインクローゼットを2つ設置。仕切ることで、ご夫婦の衣類が混ざることなくお使いいただけます。
収納スペース抜群の間取り
出典:納得スタイルホーム
こちらは34.79坪の4LDK、家族4人を想定した間取りプランです。
玄関土間には靴のまま入ることのできるシューズクローゼットがあり、家族全員の靴はもちろん、子供の公園用おもちゃやベビーカー、趣味の道具などもたっぷり収納できます。
玄関ホールを抜けると、家の中央にリビングダイニング。リビングの大きな窓は、隣接するダイニングや和室から奥まっており外からは見えにくい間取りになっているのも嬉しいですね。8帖の和室は、リビングからもいけますし玄関ホールからもいけるので来客の際はピッタリです。
2階は5帖の子供部屋が2つに8帖の主寝室。大きなウォークインクローゼットもあり収納スペース抜群です。
クローゼットからバルコニーに出ることができ、洗濯物をそのまま収納できるため、家事動線もバッチリで考えられた間取りになっていますね。
ポイント
50坪の土地に無駄なく家を建てる!
広い部類に入る50坪の土地。それだけに計画的に家づくりをしないと住みにくい、暮らしにくい家になりかねません。
賢く上手な家を建てるために、プロに間取りプランの作成を依頼してみることもおすすめです。
50坪なら平屋や2階建てがおしゃれ!おすすめ間取りもご紹介!
50坪の土地だと平均して平屋か2階建てを建てる方が多いようです。
都心部の狭い土地であれば明かりを取り入れるため3階建ても主流ですが、50坪という広さの土地であれば、都心部でない限り2階建てまでで十分日の当たる家が建てれます。
平屋の特徴&おすすめ間取り
出典:今井建設
こちらは和のテイストが素敵な26.55坪の平屋。間取りは3LDKです。
玄関を中央に配置しており、右手には広々とした16帖のLDK。左手には6帖と8帖の和室に6帖の洋室。トイレ・浴室も玄関同様、家の真ん中に配置しているためどの部屋からもスムーズに移動出来ますね。
夫婦2人+お子様1~2人でも十分快適にすごせそうです。
2階建ての特徴&おすすめ間取り
出典:今井建設
こちらは27.8坪2階建てのプラン。間取りは2LDKです。
1階は広々とした16帖のLDKに浴室・洗面所など。2階は主寝室や子供部屋、ウォークインクローゼットなどを配置しています。
プライベートな空間を2階に集約することで来客にも対応できますね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
50坪の土地があれば家族3~5人くらいまで広々と快適に過ごせそうですね。変形した土地にも上手く対応していたり、庭付きの家だったりと様々な住宅をご紹介しました。どの住宅が一番理想と近かったでしょうか。
ぜひこの記事を参考に、素敵な家づくりを目指してくださいね。